2020/11/15 授業実践をしました

こんにちは。

最近、小説読んだ感想ぐらいしか書いていなかったのですが、久しぶりに教育の話です。高校生を相手に、ディベートの授業実践をしました。

ディベートに関しては、研究室内で行ったディベート合宿の時の話もあるので、良ければ見て下さい。

youshayouban.hatenablog.com

 

 

9月ぐらいからお手伝いさせてもらっている近くの高校で、国語表現の時間をもらってディベートの授業をしました。(諸事情あって授業は別の人にしてもらいましたが)

テーマは、部活動を社会教育に移行して学校から切り離すべきかどうかとしました。高校3年生相手だったので、部活を引退し良い面も悪い面も見えていると考え、学校で担う必要があるのかどうか議論をしてもらいました。

 

大部分が未経験者であり、ディベートのルールや用語から解説し、立論を作ったり、付せんで反駁してみたりして軽く練習した後、本番を行いました。相当大変だったとは思いますが、形にはなっていたし、良い反駁も見られました。

また、ディベートを行った後、今後の部活動についてディスカッションもしてもらいました。どちらのプランにも長所・短所があることに気づかせたうえで、自分たちの班なりの提案をまとめるのです。肯定・否定側のどちらかに立った班もあれば、両方用意して選ばせたり、地域ごとに判断したりという案も出ました。

いきなり、ディスカッションをすると問題について十分な理解のないままイメージや体験談から考えてしまうことが多く、データに基づいてディベートをしてから改めて考えると面白い提案も出るかと思っていましたが、この目論見は成功と言えるか微妙なところです。もっともっと揺さぶって様々な視点を持たせると深まったかもしれませんが、いかんせんディベートの準備と本番の時間では強調しきれていない話も多かったからです。

とはいえ、自分がどのような力を身に付けさせたくて、そのためにどのような授業を構想していくかという点においてとても学びの多い実践でした。

 

教員として働く中で、教科書に書いてあることを教えるだけでなく、目の前の子どもたちに必要なものを考えるというのはやはり大事にしたいところですが、一方でちゃんと計画して進めるとなると労力もかかります。また今回は資料やワークシートと授業の流れを作っただけで、実際の生徒とのやり取りは他の人に任せてしまっていたので、そちらも合わせると授業を作るのは大変だなあと思います。ただ、バイトで教えているように、テキストやワークブックに沿って解説していくのとは違う楽しさがあるのは事実です。自分が楽しいから教えるというのはあまり正しくないわけですが、本当に大事だと思えるものを生徒には伝えたいですね。

 

今後、データを分析して、何らかの形でまとめるので今回の記事ではあまりちゃんとしたことは書いていませんが、良い経験になりましたし、誰かが将来思い出してくれる授業になっていればいいなあと切に願っています。