20/09/27 お堅すぎてびっくり

こんにちは。

 

先日、県立高校に行ったときに、県が学校に整備しているインターネットのフィルター機能が、教育のICT活用を妨げている場面に出くわしました。

 

具体的には、データをアップロードするサービス全般に制限がかかっているようで、授業で使用しようと計画していたGoogle Formsが弾かれてしまいました。同様の理由でGoogle Classroom、Googleスライドなども使えないようです。

 

本の学校のICT化の遅れが非難され、今回の長期休校もあり、端末やネットワークを整備しようという動きが急激に進んでいます。ご時世柄、遠隔授業の重要性は高まっていますし、教員の働き方改革の一助にもなると期待されています。

 

私としては、諸手を挙げて賛成とまではいきませんが、簡単にできる方法があるならそちらがいいし、少なくともどういうことがデジタルでできて、どういうところがアナログの良さなのかわかって選択しないといけないとは思います。そういう意味で、今回のICT活用の事例には期待するところはあったのですが、なかなかかみ合わないものですね...。

 

フィルターとして、ゲームやアダルトコンテンツに制限がかかるのはわかるのですが、動画視聴やアップロードサービスは学習にも役立てられる可能性が大いにあり、一律で制限するのがよいとは思えません。原則禁止にしておいて、授業中には教師の権限で使えるようにしてもよいのではないでしょうか。流出したら困る情報を集める際にはそれなりの信頼できるサービスを使わないと不安な人もいるでしょうが、授業で生徒の考えや感想を集約する程度で危険性はあるのでしょうか。

 

悪用されて望まぬ結果が起きるのを嫌がるあまり、お堅い運用方針になってしまってはせっかくのハードも生かされないでしょう。

 

悪い道に進まないためには、ひたすら禁止・管理するよりも、善悪を説き多少の失敗はさせた方がよいと私は信じています。どちらかというと保守的で安全志向だと自認していますが、ここまで守りに入って利益を損ねているのを見るとがっかりしてしまうのでした。